3/20 春分〜自分が主役となり世界を動かすとき〜
2024年は3月20日の日本時間12:06に、
西洋占星術のお正月 "春分"を迎えます。
一般的に春分は、冬の終わりを告げる時。
昼と夜の長さが同じになり、この日を境に
昼が徐々に長くなっていき、夜が短くなる
といった、季節の節目となる日です。
占星術では、1年を読み解く上で
四季の始まりを示す「春分、夏至、秋分、冬至」
は、とても重要な日となります。
今回の春分とは
「牡羊座」に太陽が入る日のことを指し
その瞬間のチャート(ホロスコープ)を
春分図と呼びます。
春分図はその年を象徴する図となり
春分からの1年間のその国
(読み解きたい国の首都を設定)の動向
特に春分からの3ヶ月を色濃く表す
と言われています。
今回の春分図では月が強調されています。
①チャートルーラーが「月」
② 1ハウスに滞在する「月」
③ 獅子座の4度に位置している「月」
④ 「月」にアクセスする強制力=冥王星
そして流れを読み解く上で「月」は
私たち国民そのものを表すということも重要です。
①チャートルーラー
(今回主役となる天体)が「月」
2024年の春分図の主役となる天体は「月」
今回のアセンダントは蟹座であり
蟹座を支配するのは月なため、今回の主役は月。
月は私たちそのものですから
2024年は私たち一人ひとりの意識の持ち方が
非常に重要な1年となりそうです。
②1ハウスに滞在する「月」
月は1ハウスに滞在し、流れを読み解く上で
テーマとなることを教えてくれるエリアで
最も重要と言ってもよい場所が1ハウス。
この春分からの1年間
特に夏至までの3ヶ月間は、私たち一人ひとりの
ニーズ、消費傾向が社会に大きく反映されていき
権力者といった影響力の大きな人たちにとっても
これまで以上に、大衆の声は決してスルー
できないものとなりそうです。
③獅子座の4度に位置している「月」
さらに月は獅子座の4度に位置し
ここに当てられているサビアンシンボルは
「正装した男と角を刈られた鹿」。
戦利品を掲げて誇らしげな様子のシンボル
ですから、自分の実力をしっかり表現していこう
というメッセージ性が浮かび上がってきます。
④「月」にアクセスする強制力=冥王星
この月に冥王星が180度という緊張の角度を
形成しています。
月が真綿のような柔らかいものだとしたら
冥王星は赤々としたマグマのような存在で
月は冥王星には敵わないのです。
この冥王星を真っ正面から見つめて
身動きが取れない状態が私たち国民だと言えます。
では問題となる「冥王星は何を表しているのか?」
今回、この冥王星は諸外国を示す7ハウスに位置し
諸外国から大きな負担やプレッシャーを与えられる
と読み取れます。
現状を見ると、海外から日本に移住する人が
増え、日本の土地の買占めが行われるなど
様々な問題が姿を現しているとも言えます。
そして冥王星に圧をかけられている月は
私たちの暮らしを支えるものを象徴します。
月と冥王星の180度に対して太陽が調停という
角度をとっているのがポイント
9ハウスは法律的な事柄、太陽はリーダーですから
国の政策や法律で何かしらの動きがありそうな
予感もありますが…。
すでに私たちが望まぬ法案や、政策は
どんどん推し進められて私たちが望まない
社会をどんどん形成されている…
その現実にも目を向け声を上げていくことも
大事な時といえます。
また、この太陽には、現実離れした海王星が
寄り添い、何かと責任の所在を曖昧にしたり
どこまで頼りにしていいかという確信が
得られなかったりするような配置ではあります。
2024年は
以下の2つが拮抗し合う1年だとも言えます。
①私たち一人ひとりが
主役となり世界を動かしていく
②そんな私たちに圧力がかかる
獅子座の月が1ハウスに位置し
大衆の声を権力者たちがスルーできない
状況になること。
充てられたサビアンシンボルには
「自分の実力をしっかり表現していこう」
というメッセージがあること
獅子座の月は誇り高く
自分を表現することを諦めません。
個人個人が自分の力を改めて認識して
その力を発揮していくことが大事です。
今年の私たちは、自分のことより社会で
起こっていることに気を奪われ、意識も
そちらに向かいがちになりそうです。
社会で突発的に起こりやすいことを読み解く際は
事件やトラブルを象徴する火星、そして突発的な
変化を象徴する天王星を見ます。
2024年の春分における火星や天王星の配置は
穏やかなものではありません。
火星が滞在する8ハウスは、死に関すること
また自分をなくしてまで相手と共同体に
なるような事柄を表します。
そこに戦いの火星が滞在していることから
我が国はどこかの国の戦いに軍事資金的に
関与する可能性も否めません。
ですが私たち自身でもある月は、
他の星たちとは離れた1ハウスにいます。
このことから、どんな時も自分自身に
立ち返ること、外の出来事より自分の心身を
整えることを優先した方が良いことを
伝えています。
世間で起こっていることに対して無力感を
感じるのではなく、変えがたいことは潔く認め
変えられることに意識を向けていくことも
重要になってきそうです。
また他の配置も見ていくと
9ハウスという科学や発明を表す場所には
金星と土星が滞在しています。
金星ははなやかさ、土星は質素な感じで、
これらの配置から実際に質素でシンプルな
ものほど美しいという思想が強くなってくる
ことを示唆します。
科学の発達による恵みばかりに楽観的にはなれず
そこに何か制限が加わってくることも
物語っています。
また10ハウスでは水星と小惑星のカイロンが
重なり、カイロンは高度な技術、水星は言語や
対話ですので、ここでも技術革新の波を感じます。
科学や技術の革新との関わり方を見つめ直す
ことが大事になります。
『自分が主役となり世界を動かしていくとき』
以下の3つがポイントとなります。
◉2024年は私たちが
世界・社会を作っているという意識が重要。
一人ひとりの安定したマインドが世界を支える。
変え難いことにこだわらず、自らの手で
変えられることに目をむけて、自分を整える。
◉日本を取り囲む諸外国の動きがあり
いろんな出来事は起きやすいが、どんな時も
自分自身に立ち返ること、自分の心身を
整えることを優先に。
当たり前に手に入れている食料の流通経路など
普段は意識を払わないことに目を向けてみると
見えてくることがある。
◉AI技術など引き続き目覚ましい発展を遂げると
同時にAIとの関わり方に自分なりの基準を設けて
おくことが大事になります。
人は便利な世界を生きると、一見すると
全て恵まれて何不自由ない生活ができて
幸せなようにも感じられますが、それは逆を返せば
自ら考え行動できなくなることにも繋がります。
"人間本来の五感を大切にして生きること"
AIに頼るとその人間本来ある感覚が退化する
ことにも繋がりかねません。AI技術が発展して
いくこの先の時代。AIをどう活かすかが大事な
フェーズに入っていきます。
2024年はこれからの世界全体の在り方を
左右する出来事が多々起こる一年となりそうな
サインが星の配置からも読み取れる今。
新たなはじまりのとき…"春分"
ここから自分がどう立ち上がり生きていくのか。
ご自身の世界見つめ直し、自己対話を大切にして
春分のひとときをお過ごし下さい。
0コメント